インタビュー第一弾。「ZOZORESORT」株式会社スタートトゥディ代表取締役 前澤友作氏

START TODAY CO.LTD 2010年3月期には商品取扱高370億円を超え、営業利益率約20%。
2011年3月期は、商品取扱高555億円を目指す、国内最大級のファッション総合サイト『ZOZORESORT』を運営する株式会社スタートトゥデイ代表取締役前澤友作氏に登場して頂きます。
ZOZORESORT(ZOZOTOWN)

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自分の好きなものを紹介したいという思いでスタート

真っ黒ですね?

あっ、ゴルフ焼けです。

では(笑)、はじめに、起業の経緯、お聞かせ頂けますか?

元々ミュージシャンでした。

ミュージシャンの傍ら、ライブハウスの隅っこで、物販スペースを設けて自分たちのCDやTシャツを販売していたのですが、これに追加して、僕の趣味で集めていた海外のCDなどを販売してみたら、結構、売れたんです。

それが好評だったので“全国的に販売をしよう”とはじめたのが、スタートトゥデイメールオーダー。音楽CDのカタログ通販事業でした。

やがて、軌道に乗り始め、有限会社スタート・トゥデイが立ち上がり、約2年後にオンライン販売に切り替え、ほぼ同時に、商材をアパレルに拡大し、今に至るというのが、大まかな起業の経緯です。

20代の頃からですか?

19歳のころから、ライブハウスの隅っこで物販は行っていました。元々は音楽がメインでサブが物販だったのですが、いつの間にか、音楽がサブで会社がメインになっていました。

元々、音楽活動を開始したのが、自分の思いやメッセージを伝える事だったので、会社も同じように、自分の好きなものを紹介したいという思いでスタートしたのでビジネスという捉え方ではなかったです。

それは、今もですか?

はい。今もです。

なるほどですね。

企業理念は『世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。』

それでは、次の質問に移ります。企業理念をお聞かせ頂けますか?

企業理念は、企業が存在する意味、企業が今後やっていきたいこと。と、うちでは定義していて、『世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。』と言っています。つまり、世界を平和にしたいと思っています。

それを、実現するための経営手法を経営理念と言っています。それが、『いい人をつくる』ということです。

『世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。』
▲同社の通勤バスには企業理念である『世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。』が。

そういえば、オフィスですれ違うスタッフの方は、皆さん挨拶して下さいますよね。

普通です。(笑)

ちなみに、『世界中をカッコよく』という思いを持ち始めたのは、いつくらいからですか?

高校生のころから、結構、そういう思いはありました。 

高校生の頃からですか?

はい。聞いていた音楽などの影響もあったかもしれませんが、反体制的な考え方をいつもしていたんですね。

電車で目にするサラリーマンの方々が楽しそうにも見えないし、このまま、高校からエスカレーター式で大学に進む友達も大丈夫かな?と、思っていました。

TVをつければ、戦争の映像が流れていたり、理解できない事件が起きていたり・・・。いつも思っていました。

社長としての自負や責任から、結局逃げていた

なるほど。そうしましたら、次は質問の切り口を変えて・・・
株式会社スタートトゥデイを経営して、ピンチってありましたか?

そうですね。ピンチだったタイミングといいますが、凌ぎ時だった時期はありましたね。

凌ぎ時ですか?

はい。

会社を設立して2、3年はバンド活動も並行していました。メジャーデビューもしていたので 全国ツアーやレコーディングで、1ヵ月近く会社にいないといった状況が 続いたのですが・・・

そういった状況に、不安や不信感を抱いた社員がいて、何人か一気に会社を辞めていった 時期がありました。振り返ってみると、その時が凌ぎ時でしたね。

それは、結構大変な思いをされましたね。

ただ、カタログ通販からオンライン通販に切り替えた時期だったので、何とか・・ といった感じでしたね。大変でしたが、苦しくはなかったですね。好きな事でしたから。

そういった事があって、会社とバンドの両立は難しいのかなと痛感しましたね。この時が、 会社経営上、ピンチだったタイミングかもしれません。

それで、音楽活動は休止して、会社一本にしました。

ただ、今まで大きな借金もしていませんし、博打的な大きな投資も行った事がないので 存続が危ぶまれるような状況にはなったことがありませんね。

ちょうど10年前、インターネットを用いて洋服を扱うようになった頃の写真。
▲ちょうど10年前、インターネットを用いて洋服を扱うようになった頃の写真。みなさんお若い。

地道に経営されてきた、というわけですね?

はい。

少しずつ、少しずつ、積もり積もって、今があるみたいな感じです。

会社メンバーが辞める時というのは寂しいですよね?当時は、どのような気持ちでしたか?

あの時は、会社を経営しているという自負もなかったですね。

何となく、音楽や服好きが、ただ集まって、同じ屋根の下で好きなものを売って、 皆で給料を分けている。というイメージだったので。

しかも、僕がバンドやっている事も知っていたし、なかには僕のファンの人もいたのに 別に何が悪いのって思っていましたよ(笑)。

要するに、社長としての自負や責任から、結局逃げていたのだと思います。

"経営者前澤友作"の誕生ですね?

振り返ってみると、そうかもしれませんね。

会社って、そうじゃないな。と痛感して、そこから、経営者という立場を少しは 意識するようになりましたよ。

意外に、みんな、僕の背中を見てくれているし、信じてくれているし。社員からしてみたら、 ミュージシャン前澤ですし、社長前澤でもあるわけですよ。

たしかに。

で、当時の社員は、社長前澤に不信感を抱いたのだと思います。きっと。

では、突然ですが、
ズバリ!これまでのパートナー&協力者を、あえて1人挙げると?

社員、従業員、取引先様、株主の皆様というのは、もちろんなのですが・・・ あえて1人とすると・・・取締役の『山田潤』です。

ずっと一緒にやってくれていますし、一番僕のことを理解してくれていますし、僕も彼を 理解していますので、感謝していますし、尊敬しています。

と、言うようにしています。(笑)

冗談です。本当に感謝しています。

最終的にたどりついたのが『いい人が育つ環境』をつくること

次に、御社のサービス 『ZOZOARIGATO』について聞かせください。
はじめて、同サービスを見たとき、えらく感動したというか、嬉しかった記憶があります。 どのような経緯で立ち上がったのか、お聞かせください。

会社として社会へどのような形で貢献できるのか?そのようなことを考えていた時、 最終的にたどりついたのが『いい人が育つ環境』をつくることでは?ということに たどり着きました。

いい人が育つ。つまり『あたたかい心を持つ人』が育つ環境

あたたかい心・気持ちが生まれる時ってどのような時だろう?と考えてみると、 感謝された時、感謝を伝える時じゃないかな?それなら、その場所をつくろう。
このような流れで『ZOZOARIGATO』は誕生しました。

ZOZOARIGATOは「ありがとう」メッセージを投稿するサービスです。
▲ZOZOARIGATOは「ありがとう」メッセージを投稿するサービスです。メッセージを投稿されるたび、
スタートトゥデイが国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」へ「10円」の寄付をしています。

なるほど。深いですね。

本来、人が持っている『ありがとう』という感謝の気持ちを表現する行為を 覚醒させることで、企業理念につながるのでは?と考えました。

つまり、"ありがとうの連鎖"が世界を平和にすると?

そうですね。

でも、これって、本来、誰もが持っている気持ちだと思うんですよね。だから、純粋に 覚醒してもらいたいって思ったんです。

わかりやすいですね。凄くシンプルですし、共感します。

ありがとうございます。(笑)

では、そんな、前澤さんにとって、社員の存在を一言で表現すると?

『同志』ですね。

『同志』ですか?

はい。

仲間でもなく、チームでもなく、『同志』です。

同じ価値観や志を共有できて、痛み分けも支え合いもできるという意味での 『同志』ですかね。

社内報に映っているのは、同志であるスタッフと家族のスナップ写真。
▲社内報に映っているのは、同志であるスタッフと家族のスナップ写真。結婚ニュースや新しく生まれたスタッフの赤ちゃん紹介などが満載。

では、お客様の存在は?

『仲間』ですかね。

うちで購入してくださるということは、うちの何かに響いてくれているのだと思っています。

その結果、"物を購入する。"という行動で応援してくださっているのではと、個人的には そう感じています。

昔、前澤さんは、うちのお客様は、自己表現が好きで、コミュニケーション好きな人だと おっしゃっていましたよね?

はい。

表現したい人ほど、人とのつながりやコミュニケーションを求めがちな人なんだと 思います。

一度、社員に、どうしてファッションにこだわるの?って聞いた事があるんです。 その時の答えが、やっぱり"自己表現"だったんです。

自己表現してどうするの?と聞くと、んー。コミュニケーションとりたんですかねー というところに落ち着いたんですよ。

音楽もそうですが、自己表現が好きな人って、人とつながりたがる人が多いのかなぁ と思っています。

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※ 記事中の画像は、株式会社スタートトゥデイの会社概要のブログから引用しています。
  画像の著作権は株式会社スタートトゥデイに帰属します。

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